Linux Essentialsを授業に導入してみて
お役立ち情報 | 2023/01/06

新年あけましておめでとうございます。
株式会社エー・アール・シーの村山です。
普段はえるすたの中の人をやってます。
本年もよろしくお願いします。

さて、早速ですが、実は私、2022年の4月から宮城県南三陸町にある志津川高等学校でLinuxの授業を行っています。

今回は、この志津川高等学校のIT担当の先生が記事を書いて下さいましたので、ご紹介したいと思います。

1、Linux Essentialsの授業を導入するまで

導入初年度ということもあり、今年の年明けからエー・アール・シーの村山様をはじめLPI日本支部の浅野様、本校の情報ビジネス科長、担当教員と密に連絡を取る中で情報ビジネス科の生徒にとって有意義な学びと資格の取得につながるよう検討を重ねました。

はじめは、Linuxに関連する授業を実施するにあたり週5時間配当されている情報処理を履修する1年生の生徒のみを対象として準備が進められていました。しかし、検討を重ねる中で情報ビジネス科の3年生と2年生にも学びと資格取得の機会を与えることが必要との結論に至り、3年生はプログラミングに配当していた授業を、2年生はビジネス情報を授業の一部として取り扱うことが決定しました。

本校は2学期制をとっていることから、結果として1年生は通年で週1時間、2年生は後期に週2時間、3年生は前期に週2時間、教科書の単元の学習内容を工夫することで授業時間を確保することができ、4月からLinux授業が導入されることとなったのです。

2、実際に導入してみて

実際に授業がスタートしてみると、これまで2年間コンピュータについて学んできた3年生は、Linux Essentialsで学ぶ内容に重複する部分があったこともあり、当初の想定よりは学習に余裕を持つことが出来たように思います。

しかしながら、学習内容には英語が多用されていることもあり、英語に苦手意識を持つ生徒にとっては難しかったようでした。そのような実態がある中で、村山様は、プリントや実例、実習を通してわかりやすく噛み砕いて説明してくださり、3年生で受検を希望する生徒が初受検で見事合格することが出来ました!

生徒の受検に当たっては、学校内での受検が可能かどうかを確認する上で、授業を担当する教員も学習し、実際に受検することとしました。校内受検に当たっては受検に必要な環境が整っている教室で掲示物の取り外しや目隠しを行い、試験までの流れを確認し受検しました。
結果、教員も2名受検し、2名とも合格することができました!

3、 志津川高校、独自の学びとして

今後は、3月に1・2年生で受検を希望する生徒が受検します。1年生にとっては、見ること聞くことすべてがはじめてで分からないことだらけであったと思いますが、授業が進むにつれて教科書の内容とリンクしてくることが多くなり、教科書だけで学んでいた学習内容をLinuxという新しい視点から学ぶことでより一層理解が深まると考えています。

特に今回、3年生の生徒が合格することができたことは、後輩たちにとってよい刺激となったようでした。3月の試験に向けて、今後は授業時間外での学びを通して希望する生徒全員が合格できるよう、村山様と協力していきたいと思いました。

来年度からは全国募集でいよいよ県外の生徒が本校に入学してきます。学校名も志津川高校から、南三陸高校に校名が変わります。

その生徒が本校に入学してよかったと思えるよう、これからもエー・アール・シー様やLPI日本支部様と密に連携をとっていきたいと思います。

なお、志津川高校さんの情報は、Think ITさんにも関連記事があります。
よろしければ、こちらもご一読ください!

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