101.1 ハードウェア設定の決定と設定
LPIC-1 | 2023/06/02

このトピックについて

実は、このトピックで学習する内容の8割は、えるすたのLinux Essentialsオンラインテキストで学習する内容です。
Linux Essentialsテキストの、以下3項目がこれに当たりますので、まずはこちらを学習しましょう。

4.2 デバイスドライバ
4.3 ハードウェアの管理
4.4 ハードディスクのレイアウト
※クリックすると新しいタブで開きます。

LPIC-1では、これに付け加えて覚える知識と、新たに覚えなければならない知識があります。
ここでは、そのポイントをご紹介します。

デバイスドライバ

Linux Essentialsでは、デバイスドライバを認識するためにudevが動いてます~。くらいの認識でよかったのですが、LPIC-1では、デバイスドライバを認しくするためのプロセスや仕組み、udev機能の具体的な動きをしっかりと理解しておく必要があります。

コンピュータにハードウェアが接続されてから、具体的にどのようなプロセスで最終的にデバイスが認識するか、/sys、/devディレクトリとの関係(特にsysfs)も含め、詳しく説明できなくてもよいので、頭の中で整理しておきましょう。
D-Busや、udevの設定ファイルである、/etc/udev/rules.d も出てくることがあるので注意しましょう。

また、USBについては、主要なデバイスクラス名を覚えておきましょう。AUDIO、HID、MSC、ACMあたりは必須です!

ハードウェアの管理

/dev ディレクトリは、ハードディスクのパーティション設定と絡めてよく出題されます。
デバイスパスをみて、何台目のハードディスクか、また何個目のパーティションか、などはしっかりと答えられるようにしておきましょう。この知識は、他の試験範囲であるブートマネージャーの学習にも役立ちます。

/proc ディレクトリは、オンラインテキストの表にある通り、/proc の配下にあるどのファイルが、何のデバイス情報を確認することができるかを覚えておきましょう。表に載っているものはすべて覚えておくことをお勧めします。
※入力問題があるので、フルパスで書けるようにしておきましょうね!

また、コマンドで使うことにより、同様の情報を得る方法があります。/proc/bus/pci/devices と同等の情報を出力するlspciコマンド、/proc/bus/usb/devices と同等の情報を出力する lsusbコマンドです。これはセットで覚えましょう。

また、手動でデバイスドライバ(モジュール)を設定するコマンド modprobe コマンドも出題されます。
modprobeコマンドでは、コマンドの特徴と実行方法(構文)を学習しましょう。デバイスドライバ(モジュール)を設定する方法だけでなく、解除方法(-r オプションを使う)もあることをお忘れなく。

ちなみに、modprobeには設定ファイルがあります。「/etc/modoprobe.conf」または、「/etc/modoprobe.d」ディレクトリ配下の、*.conf ファイルです。憶えておきましょう。
LPIC-1では、設定ファイルが存在する場合はそのファイルの名前(ファイルパスを含め)を聞かれることが多くあります。設定ファイルは出てきたら必ず覚えるようにしましょう。
なお、/etc/modoprobe.conf においては、LPIC-1では珍しく、設定ファイルの記載方法について出題される可能性があります。以下、5種類のパラメータは覚えておきましょう。

optionsカーネルモジュールのデフォルトパラメータを指定する
aliasカーネルモジュールに別名をつける
install特定のカーネルモジュールのロード時に実行されるコマンドを指定する
remove特定のカーネルモジュールのアンロード時に実行されるコマンドを指定する
blacklistロードしたくないカーネルモジュールを指定する

ロードされたモジュールは、/proc/modules で確認することができ、lsmod コマンドでも同等の情報を出力することができます。

ハードディスクのレイアウト

LPIC-1では、Swap領域に割り当てるべきディスク容量について聞かれる可能性があります。明確な決まりが無いだけに、正直押しつけがましい気分になりますが、「原則、搭載メモリ量と同等~2倍程度。ただし、8GB以上の場合は4GB、もしくは搭載メモリの0.5倍」と覚えておきましょう。

また、FHS (Filesystem Hierarchy Standard/ファイルシステム階層標準)における、Linuxで使用される各ディレクトリの名称及び役割については、Linux Essentilas の時と同様に覚えておく必要があります。加えて、LPIC-1ではどのディレクトリをパーティションに割り当ててよいかどうか、という観点も必要ですので、学習しておきましょう。

ということで、このトピックのポイントは以上です。

Linux Essentials学習時にしっかりと学習しておけば覚えることも少なくて済みますが、試験問題に出てこない内容も多いですから、忘れちゃってる人も多いかもしれません。ここでしっかりと復習しておきましょう~♪

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