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デスクトップ環境とは、GUI(Graphical User Interface)上に、メニューやツールバー、背景画像やウィジェット等で構成する、いわゆるデスクトップ画面のことです。Linuxは、コンソールやターミナルを用いたCUI操作と、WindowsやMacOSのようにマウスを使って操作するGUI操作の両方の機能を兼ね備えています。
Linuxのデスクトップ環境は「X Window System」と統一的なデザインや操作性で提供を提供する「デスクトップ環境」によって実現します。これらにはいくつか種類があり、ディストリビューション毎にデフォルトで採用されているものがありますが、自由に変更することができます。
様々なデスクトップ環境

GNOME
現在使われているディストリビューションの中で最も評価が高く、広く使われているデスクトップ環境です。ツールキットにGTK+を採用しています。現在のバージョンは3.0。メニューバーとタスクバーを廃止したことでコミュニティ内に議論を引き起こし、GNOME2.0をフォークしたMATE、GNOME3.0をフォークしたCinnamon等の派生を生みました。Ubuntuは、GNOME3.0をフォークしてUnityというデスクトップ環境を採用しています。

KDE
GNOMEと並んで広く使われるデスクトップ環境です。ツールキットにはQtを採用。
KDEは最もカスタマイズの自由度が高く、ウェジットなどを置くこともできます。見た目はWindowsに近く、Windowsユーザには馴染みやすいといえますが、見た目を重視する分、CPUやメモリのリソース消費が大きいのがデメリットです。

Xfce
見た目と使用感を保ちつつ、軽量で高速なデスクトップを目指して開発されたデスクトップ環境です。
Xformsツールキットをベースとしています。
CPUやメモリのリソース消費量が少ないため、比較的古いPCでもキビキビと動くのが特徴です。