5.1 コマンドラインへのアクセス
Linux Essentials Online Text | 2021/07/15

ユーザインターフェース

インターフェースには大きく分けて2つあります。GUI(Graphical User Interface)と、CUI(Character User Interface)です。CUIはCLI(Command Line Interface)と呼ばれることもあります。

● GUI(Graphical User Interface)

タッチパネルやマウスを使ってグラフィカルに操作する画面をGUIと言います。現在販売されているパソコンはWindows、MacOS問わず、GUIによる操作と言えます。また、スマートフォンやタブレットもGUIの代表格と言えます。

Linuxにもデスクトップ環境があり、Windowsと同じようにGUIで利用することが出来ます。GUIは詳しい知識がなくても直感的に使用することが可能で、出来るだけ利用者の負担を減らした設計がなされます。しかし反面、リソースを多く消費し、設定面においては細かいところに手が届かないケースが多々あります。

● CUI(Character User Interface)

CUIは、文字情報のみでコンピュータと対話するインターフェースです。GUIが予備知識無く直感的に操作できるのに対し、CUIではコマンドと呼ばれる命令を入力しなければ操作することができません。つまり、CUIで操作を行うには最低限のコマンドを覚えておく必要があるということです。

昨今、サーバ用途でLinuxを利用する場合でもGUIで用いるケースが増加していますが、Linuxによるサーバ用途であればCUIが中心になることが多いと言えます。CUI環境はGUIと比較してリソースを消費しないため、軽快に動作し、安定しており、細部まで細かい設定を行うことができます。CUIは、最初こそ動作させるためにコマンドを覚えなければなりませんが、一度覚えてしまえば殆どのディストリビューションでその知識を活用することができます。

ターミナルとコンソール

LinuxはCUIで使用することが多いので、基本操作はキーボードを用いたコマンドライン操作です。“コンソール”や“ターミナル”を用いて操作を行います。

● コンソール

“コンソール”は直訳すると「制御卓」という意味ですが、「入力装置」と表現したほうが理解できるかも知れません。具体的には、LinuxOSがインストールされているハードウェアに接続されているディスプレイやキーボードの事を指します。広義の意味では、ディスプレイやキーボードに限らず、該当するコンピュータと意思疎通できる“ハードウェア”であればどのようなものでもコンソールと呼びます。

● ターミナル

GUI上でCUI環境を提供するソフトウェアの事を“ターミナル” (Windowsでは「コマンドプロンプト」)と呼びます。コンソールはハードウェアであるため、その場で操作しなければなりませんが、ターミナルはOS上でCUI環境を提供するソフトウェアであるため、ネットワークを介してリモート操作することができます。また、ターミナルは複数起動することが可能ですので、1台のLinuxを複数の画面で別々の処理をさせたり、複数台のLinuxを一度に処理したりすることができます。

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