Linuxにおける開発用ツール

Linuxには、プログラムを作成するための開発ツールが存在しており、比較的容易に開発環境を整えることが可能です。これらの開発ツールもオープンソースソフトウェアになっています。

C言語

1972年にAT&Tベル研究所によって開発された汎用プログラミング言語です。
記述内容が人間にとって解釈が比較的容易な高水準言語ですが、ハードウェア寄りの低水準言語の特徴も持っています。処理性能がよいため、基幹系システムや動作環境の制約が厳しい環境、高い実行性能が要求されるソフトウェアの開発に用いられます Linuxカーネルにも使用されている言語で、C+＋やJavaなどの派生言語の始祖でもあります。ソースコードを書いたあと、「コンパイル」という操作を行って使用します。

Java

世界シェア第二位のオブジェクト指向プログラミング言語です。 オブジェクト指向であるためコードの再利用が可能で、大規模なプログラムを効率的に作りやすくなるという特徴があります。また、C言語と異なり、アーキテクチャに依存しないため、どのようなマシンでも動作させることが可能です。そのためコンピュータに限らず、アプライアンスなどの組込みシステムやモバイル端末など、様々なものに使われます。

Javascript

「Java」という単語が含まれていますが、全く異なるプログラミング言語です。
本来、動きの無い静的なWebコンテンツを動的な表現ができるようにするために用いられます。主に、HTMLやCSSと組み合わせて使用します。そのため、サーバのリソースを使用せず、ブラウザだけで動的表現を実現します。 ただし、Node.jpという環境を使うことで、サーバ側で処理させることができます。

Perl

C言語やsed、awk、シェルスクリプトなどの他のプログラミング言語のすぐれた機能を取り入れた実用性、多様性を重視したプログラミング言語です。 正規表現をサポートしており、文字処理を得意とします。高速に処理することが可能で、Webアプリケーションやシステム管理、テキスト処理などのプログラムを書くのに適しています。

Python

オブジェクト指向で、コードがシンプルで扱いやすく設計された汎用プログラム言語です。 ライブラリが充実しており、高水準言語であるためコードが読みやすいため、人気が高く、データ解析やAIの分野で広く用いられています。

php

Web開発に特化した汎用スクリプト言語で、HTMLに埋め込んで使用することができ、動的なコンテンツの作成が可能。コンパイルする必要がなく、プログラムを書いたらすぐに確認することができるため、開発効率が良い言語です。また、JavaScriptと異なり、コードがサーバ上で実行され、その結果がクライアントに送信されます。そのためクライアントはコードの中身を知ることができません。

BASH

BASHは、Unixシェルかつコマンド言語です。
シェルとはユーザとシステムの仲介を行うプログラムで、ユーザとOSと対話するためのインターフェースを提供します。ユーザからの命令を受けたシェルは、カーネルのプログラムを呼び出してその結果を表示します。 シェルは大きく分けてCUIべースのコマンドラインシェルと、GUIベースのグラフィカルシェルの２つに大別できます。通常、Linuxにデフォルトで搭載されているはBASHです。